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家見舞い (第2207回)

140927_1339~01

借金をしても、義理だけは欠かないのが江戸っ子
兄貴分が新築したと聞き、日ごろ世話になっている手前
祝いの一つも贈らなくては!と、考えた二人組
祝い物がかぶるのもイヤなので、直接本人に聞きに行く

(ここで、色々やりとりがあるんですが…)

ふと台所を見ると、水瓶がなく、バケツで代用
さあ これだ!と二人外に飛び出した

馴染みの道具屋に飛び込んで物色すると
手ごろなのがあるのが、値段を聞けば…
所持金は、一人が一銭、相棒は一文なし
値段交渉するも…

別の道具屋の軒先に、よさそうなのがある
恐る恐る一銭と切り出すと
「一銭? そんな金はいらない。タダで持ってきなさい」
大喜びの二人
がしかし、それは水瓶には絶対に使えない
便器用の肥瓶

タダなわけだ、けど、今さらどうしようもない
洗ってみても、猛烈な悪臭
しかたなく水を張って誤魔化して
引っ越し祝いに届けると、兄イは大喜び

飯を食っていけと言われて
出てきたのが冷奴
豆腐が浮いてるその水は?
青菜を洗った水は?
ご飯を炊いた水は?
食べるに食べられない、そうそうにお暇を…

「おい、待ちな。あの瓶が……おい、こりゃひでえ澱(おり)だ
こんだ来る時、鮒ァ二、三匹持ってきてくれ
鮒は澱を食うというから」
「なに、それにゃあ及ばねえ。今までコイ(肥=鯉)が入ってた」

柳家 喬太郎 ← クリック

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